Phillip Strange: INTERVIEW

Phillip Strange

シンガー・フレンドリー・ミュージシャンからのメッセージ、
第1回目はロサンゼルスを拠点に、日本とアメリカ両国でご活躍のピアニスト、エデュケーター、
フィリップ・ストレンジさんのインタビューをお届けいたします!

“素晴らしい歌というのは偶然にできるものではなくて、一歩一歩勉強していく事で良くなっていきます。より良くなった音は、聴衆に最高の音楽を届ける事ができ、リスナーが綺麗な音楽と感じます。それこそがあなたにとっての成功となるでしょう。”

Phillip Strange – バイオグラフィー

Phillip Strange

Phillip Strange

Phillip Strange は、過去 40 年間、ジャズ・ピアニスト、作曲家、作詞家、そして大学 教授として活躍。

ジョー・ヘンダーソン、 ルー・タバキン、 デーブ・ホーランド、ピー ター・アースキン、 マーク・ジョンソン、 ジェームス・ムーディー、 ケビン・マホガニー、 グレン・ミラー・オーケストラ等と、アメリカ、 ヨーロッパ、そしてここ日本で共演し、ま た、47 枚の CD に Featured Artist、または Guest Artist として参加。

2013 年 New Truth Records から Phillip Strange Trio CD 『Dreamscapes』 をリリースするが、その メンバーはピーター·アースキン (ウェザー・リポート、ダイアナ・クラールのドラマー)、 デレク・オールズ (ブラッド・メルドーのベーシスト) である。又、日本とアメリカでの 数々のジャズフェスティバルに出演する。

1999 年に奨学金給費特別研究員としてマイアミ大学に招かれ、2003 年には博士 号が与えられる。 博士号研究員としてマイアミ大学に在籍している間には、ダウンビ ート誌より、“Best Instrumental Jazz Soloist” (2003、2002)、“Best Jazz Original Composition” (2002)、“Best Jazz Instrumental Group” (2001) 等、数々の賞を受賞。

Phillip Strange は、演奏だけでなくジャズ・ミュージシャン育成にも才能を発揮し、 2005 年にはマイアミ大学で教えていた彼の生徒も“Best Instrumental Jazz Soloist” を受賞する。 又、2008 年と 2011 年浅草ジャズコンテストでグランプリを受賞したヴ ォーカリストも彼の生徒である。

Phillip Strange は、修士号はクラシックピアノ演奏、学 士号は音楽教育で取得しており、クラシックピアノのリサイタルやオーケストラとの共 演の経験も数多い。

 

インタビュー

 

  • こんにちは!フィリップさん!! いつからシンガーと共演、仕事をし始め、なぜヴォーカルに興味を持たれたのですか?

 

私がヴォーカリストとの共演を始めたのは15歳の時で、そのシンガーはパーティーや結婚式等の仕事にまだ子供だった私を伴奏者として選び、教えてくれ、私たちは仕事をやり遂げる事ができました。

彼はよく耐えてくれました(笑)。 私の伴奏者としての “はじめの第一歩” の手助けをしてもらい、彼には本当に感謝しています。

ヴォーカリストの伴奏をするというのは、私にとってとても自然な事でした。一般的に聴衆は、音楽の中でもヴォーカルが一番好きです。なぜなら、みんな自分の声があるから身近に感じますし、親しみやすいから。

その当時ピアニストにとって、ヴォーカリストの伴奏をする機会、仕事は沢山あり、私は彼らが 歌う曲を12キーで上手に弾ける様になればどんなにいいだろうと考え練習しました。

 

  • 今まで共演し、影響や感銘を受けたシンガー、共演はしていないけど同じように感動したヴォーカリストは誰ですか?

 

感動したシンガーは沢山います。その中には有名な人やそうでない人も。素晴らしいヴォーカリストは、彼らの身体、筋肉、息、言葉、気持ち、これらと音楽との関係がとても密接に繋がっています。

その一部のヴォーカリストの名前を挙げると(順不同)、

ルイ・アームストロング、サラ・ヴォーン、シャーリー・ホーン、ボビー・マクファーリン 、ベティー・カーター、マーク・マーフィー、カーメン・マクレエ、メル・トーメ、ブロッサム・デアリー、フランク・シナトラ、エラ・フィッツジェラルド、イヴァン・リンス、ナンシー・ウィルソン、ジョアン・ジルベルト、ナンシー・キング、チェット・ベイカー、ナット・キング・コール、アニタ・オデイ、レイ・チャールズ、ティアニー・サットン、アンディ・ベイ、ダイアナ・クラール、ダイアン・リーヴス、エリス・レジーナ、ノーマ・ウィンストン、ローザ・パッソス。

又私は今まで沢山の素晴らしいヴォーカリストを伴奏し、それぞれ音楽に対して違った観点を持っているので、色んな角度から音楽を見る事が出来、勉強できました。

私は彼らが、共通したヴォーカルテクニック、正確な音程、いいリズム感等があっても、それぞれが違った音、音楽があるのが好きです。

 

  • お気に入りのミュージシャン(ヴォーカリストに限らず) 2、3人教えて下さい。 またおすすめのCD、ミュージックビデオ等をシェアして下さい。

 

初期のジャズから今まで数え切れないほどの素晴らしいアーティストを称賛したい気持ちですが、重要なミュージシャンというカテゴリーに焦点を合わせて言うと、自分はシンガーでありながら、自身の伴奏者(ピアノやギター)でもあるアーティスト(弾き語り)は、まだまだ見落とされがちですが、とても深い部分まで音楽を理解していると言えます。

例えばシャーリー・ホーン、ブロッサム・デアリー、アンディ・ベイ、ジョアン・ジルベルトがいます。

私はこれらのアーティストを特別なものとして聞いています。私は彼らが自分自身の伴奏をピアノやギターでどの様に演奏するか注意深く聞きます。何故なら楽器と歌とのいい関係、簡単に歌える伴奏を熟知しているからです。

分析しながら聞き、このようなことを自分に問いかけています。

  • 音数はどれくらいなんだろう?
  • 歌のメロディーと同じ音をピアノで弾くのか、それとも歌とピアノを一つのものと考え、音楽全体のイメージでカウンターメロディーを弾くのか?
  • どんな音色を出せば、弾き方をすれば簡単に歌えるのか?
  • すべてのヴォーカルが歌うメロディーに対してハーモニーをのせるのか、ある部分だけ無伴奏にするのか?
  • バラードの時にどんなリズムで弾いているのだろう?
  • どんなハーモニーを使っている?(一般的に使われているものか、変更したもの)
  • もし変更したハーモニーの場合どの様ないい点があるのか?
  • テンポのないルバートやヴァース部分でのピアノとヴォーカルの関係は?

 

これらの質問について、以下のアーティスト達の演奏を聴き、答えを探したりしています。

You Tubeより、私が好きな数人のヴォーカルパフォーマンスをご紹介します。

動画だけをチェックしたい方はこちらのページをご覧ください。(画像からジャンプ!)

Listening Room - Phillip Strange

Listening Room – Phillip Strange

Louis Armstrong and Ella Fitzgerald — www.youtube.com/watch?v=uEb4HzgILUU

Shirley Horn — www.youtube.com/watch?v=Gh5cbHQIZKo

Sarah Vaughan — www.youtube.com/watch?v=pV61GrA8PME

João Gilberto — www.youtube.com/watch?v=g6w3a2v_50U

Ivan Lins — www.youtube.com/watch?v=mQYUDvYVjUo

Mel Torme and George Shearing — www.youtube.com/watch?v=D9euiDCoRRo

Blossom Dearie — www.youtube.com/watch?v=x8m51S_aq3U

Nat King Cole — www.youtube.com/watch?v=J1glriB54oE

Frank Sinatra — www.youtube.com/watch?v=VEy7MQbCY6U

 

  • 何故ヴォーカリストとの共演が好きですか?

 

みんなそれぞれ声を持っていて、全てのミュージシャンにとってまずは声を使って自分の体は楽器となり音楽を作るのが大切です。

私の深い部分にある音楽の表現は、私の声からピアノへと出てきます。その音楽こそ私の本物の表現です。

ピアノでハーモニーを弾くと、それは声が何層にも同時に重なり合うという事です。 ピアノで表情豊かな音を出すというのは、例えばクレッシェンド、デクレッシェンド、アクセント、音の長さ、音楽の層の役割(ソプラノ、アルト、テナー、ベースそれぞれがそれに見合った表現をする) これらは全て声を模倣したものです。 それはピアノを弾く事にとって自然で、ピアノと声、お互いにない部分を補い合って音楽を作ります。

ピアノは木とハンマー、弦でできた楽器(機械の様なもの)で、いつも同じピッチが出せるし、メロディーやハーモニーも出せてオーケストラの様な音楽を作る事ができます。でもそれは綺麗ですが、人間の生身の声からは少し離れてしまいます。人間の声はまさしく生き物で、呼吸、微妙なニュアンス、その人の人生の経験がメロディーとなって表れ、これら全てが表現としてリスナーに直接的に伝える事が出来る。

この2つの楽器の組み合わせは理想とする音楽を作る為の可能性を秘めていて、切り離せない。 私にとって、心の中にあるものを表現する為に、自分が歌うこと(又ヴォーカリストとの共演)はとても大切な事です。

 

  •  伴奏者としてどんな点が気になりますか?

 

ヴォーカリストに対し気になるのは、このようなことが挙げられます。

  • 歌詞を覚えているか
  • 音程は正確か
  • リズムの正確さ
  • 発音
  • いい音色
  • 音色のコントロール
  • 音楽表現
  • 歌詞の理解(ストーリーの中に感情を表現出来ているか)
  • 伴奏者とのやりとり
  • 自分のヴォーカルだけでなく伴奏の事がどこまで理解できてるか(ハーモニー、理論など)
  • 緩急、呼吸など
  • いいクオリティーの楽譜かどうか(もしいい楽譜だったらそのまま使えるし、そうでなかったら良くないサウンドになるのを避ける為に楽譜を無視しなければいけない。それでも重要な部分は読む必要がありますが)

 

私のピアノに関しては毎回自分自身に質問していて、常に気が付かなければいけない事は、以下の事だと思います。

  • ヴォーカルに対して伴奏はうるさくないか(プレッシャーを与えていないか、その反対にヴォリュームが小さすぎて聞こえなかったらハーモニーがわからないので、両方の配慮が必要)
  • 音数は多すぎないか?
  • ヴォーカルパートが歌うメロディーの音は避け主旋律にプレッシャーを与えず効果的に補う形の別のメロディー(カウンターメロディー) は上手く使えているか
  • 息継ぎを敏感に察知する(息継ぎによって音楽の流れが止まってしまわない様にその空間を上手く考える)
  • そのヴォーカリストの弱い点があれば問題が出てくる前に事前に対処できる様にする(ピッチが不安定な場合わかりやすいハーモニーにする等)
  • ヴォーカリストが音楽の世界に深く入れて十分気持ちを込められる様な伴奏が出来ているか
  • 伴奏がヴォーカルをひきたてつつ両方が上手く絡み合う(たまにヴォーカルを無視してソロピアノを聞いてるかの様な演奏がある)
  • 音楽的に必要な事を複雑すぎない様にする(ハーモニー、タイム、カウンターメロディー、スペース)

 

  • 教育者として教え始めたきっかけは何ですか? また、教育者として気に掛けている事、なぜ教える事が好きか、目標などを教えて下さい。

 

音楽的な知識、経験等が違ってても私たちは皆、音楽の成長過程、又は人間形成の発展の途中にいて、”目標を達成する” という事は成長が止まるという意味で、そこには次なる道標がありません。努力した分だけ自分に返ってくるので、私は常に学び、理解し、発見し、上手くなりたいという気持ちを持ち続けています。

なぜこの素晴らしい過程をやめなければいけないのでしょうか? 人が成長や進歩する事ほど素敵なものはありません。 音楽から得られる楽しさ、ワクワクする様な発見、音楽で気持ちを表現できる素晴らしさ、これらの経験は、自然と私が教育者になる道を導いてくれました。

私は皆が、テクニック、作曲法への理解、、シンプルで統一性のあるメロディーが持つ音楽の力強さ、モチーフの発展(理解できるとソロの可能性は止まらない)、洗練されたハーモニー等の理解を持ち合わし、音楽を深くまで表現できるミュージシャンになる為の手助けをしたいです。

私の教育者として気に掛けている事は、生徒が音楽に対する満足度の度合いです。彼らそれぞれの思い、感情を音楽を通して表し、それが完全に表現できた時の満足感を味わってもらいたいですし、その姿を見ると私も幸せな気持ちになります。音楽の理解がより深くなると効果的に(表現の幅が広がる)演奏できる様になります。

この満足感を感じてもらう為に上記で述べた事をアドバイスし、これらの道具を使って、想像力、感情、やる気が重なり合い、洗練された音楽を作ってもらいたいです。

 

  • ピアニストに対して、いい伴奏者になる為の具体的なアドバイスをお願いします。

 

もしいい伴奏者になりたかったら、いい弾き語りをするミュージシャンの伴奏を(前の質問で述べたミュージシャン)分析する事をお勧めします。

そして常に次の質問を自分に投げかけて下さい。

  • なぜ彼らはその伴奏をすると歌いやすいのか?
  • ピアノとヴォーカル別々の音楽かそれともそれらが混じり合い一つの音楽的イメージとして捉えられているのか?
  • 一つの音楽的イメージの場合ピアノ部分のイメージは何か?
  • ヴォーカル部分のメロディーの音をピアノで弾くのか(どれぐらいの割合で弾く)?
  • 基本的なピアノの音量は?
  • ピアノと歌の音量の関係性は?
  • ピアノは歌のメロディーの邪魔にならない様注意を払っているか?
  • ピアノはメロディー(ヴォーカル)にプレッシャー をかけているのかサポートしているか、ヴォーカルをサポートする為にどんなリズムを使っているか?
  • ピアノを全く弾かない場所はあるのか?(弾かない場合どのような効果、なぜ弾かない方がいいか)
  • 伴奏の時にピアノのペダルはどれくらい使うのか?

これらが弾き語りのプレイヤーを聴く時のポイントです。

 

そして伴奏者への基本的なアドバイスはこのようなことが挙げられます。

  • そのヴォーカリストのしたい曲を勉強して彼らのキーで練習する
  • 弾きすぎない、正確なタイムで弾く(テンポキープ)
  • 聴衆からの注目の為にヴォーカリストと競争しない(ヴォーカリスト、フロントが常にメロディーをとっていて伴奏者はサポートする側)。
  • 複雑なハーモニーを押し付けずにヴォーカリストが心地良くてわかりやすいハーモニーを弾く。
  • 自分の音楽ばかりを集中するのではなくて音楽全体を聞き自分が何が必要なのかを考える。
  • ハーモニーはそのコードの少し前に弾くか彼らがハーモニーを必要としているタイミングで弾く(遅れて弾かない)。
  • ヴォーカリストが簡単に理解できて魅惑的な音楽的枠組みを作り共に音楽を作る。
  • わかりやすくて簡単なイントロやエンディングを演奏する。
  • ペダルはできれば使わない様に。
  • ヴォーカルのフレーズとフレーズの間の休みは曲の世界観を消してしまわない様に短く弾き、次のヴォーカルのフレーズへと自然につなげる。
  • 問題が起きる可能性があれば起こる前に解決する。
  • ヴォーカリストと一緒によく練習し、音楽の可能性を発展させる。
  • ヴォーカリストに自分の伴奏の改善点について質問し(怖がらず)、細かい部分まで話し合う。
  • 歌とピアノがより一体化できる事を目指す。

 

  • あなたがもしシンガーだったら、どのプレイヤーと演奏したいですか?

 

もし自分がシンガーだったら、音楽全体を理解、コントロールする為に自分自身で伴奏したい(弾き語り)。

伴奏者としての技術が身についていけば、どの伴奏者が好きか簡単に言えるし、どのピアニストが伴奏者向きではないというのもわかってきます。ちなみに、伴奏することが嫌いでイライラしているピアニストの伴奏は良くない。

 

ここでまた弾き語りをする、お勧めミュージシャンのミュージックビデオをご紹介します。

Michel LeGrand:  www.youtube.com/watch?v=KnJWtUfHH-o

Stevie Wonder: www.youtube.com/watch?v=IziIAbG2DSU

Shirley Horn: www.youtube.com/watch?v=DVjdJGLn09s

 

世界には沢山の素晴らしい伴奏者がいますが、有名な人はほんの一握りで、ほとんどの人が名が知られていません。

例えば優れた伴奏者がいて素晴らしい伴奏をしても聴衆者はヴォーカリストに集中するでしょう(ヴォーカルがより人間的な部分があるというのも理由の一つ)。でもそれは歌と伴奏者のコンビネーションが良く、そのライブは成功したと言えます。

有名かどうかよりも伴奏への理解がより重要です。もし私がシンガーなら私の最大限の芸術的な可能性を引き出してくれる伴奏者と共に音楽を作りたいです。

 

  • あなたは想像力をどの様にして培い、人に与え続けて(人の為になり続けて)こられたのですか?

 

芸術的な興味を常に持ち続け、その気持ちを守り、より多くの知識を得ようと努力する事が大切です。

興味を持ち続けるには、気持ちを奮い立たせる為にも創造的な演奏をする芸術家のライブを聞きに行き、そして彼らの想像力を感じながら演奏を分析して、そこからひらめきや発想を見つけ出して下さい!

どのアーティストから刺激されましたか? どんなスタイルの音楽にインスパイアされましたか?(国、歴史、文化の違いにより沢山のスタイルがあり、一人一人のアーティストでさえ異なります。)

あなたの中の芸術をもっと表現して下さい。

同じ楽器(ピアニスト)の演奏を聴くのはもちろん大切ですが、自分の担当とは別の楽器やジャンルの演奏を聞いたり、音楽以外からの芸術を感じ(絵を見たり、自然を感じたり)感性を養い、そうする事によって他の人とは違う珍しい表現、想像力が音楽の中で作れると思います。

あなたの生活の一部として綺麗な音楽を毎日聞いて下さい。いつか音楽が人生の一部となり自然といい音楽が出てくるでしょう。

人の為になるには心を開いて、あなたを必要とする人を助け、その人にとって何が一番良いのかを考え、あなたのお陰でその周りの人の人生にいい影響があればとても素晴らしい事です。

周りの人の必要な事を理解し、心地よくさせて、励まし、会話し、音楽を演奏し、共に芸術的な美しさを発見して下さい。

 

  • 最後の質問になりますが、ジャズのどんなところがお好きですか?日本人シンガーに向けてメッセージをお願いします。

 

ジャズが好きな理由は、内なる美や平和な心を自分の中から見つけ出す事が出来る。ジャズは創造的な芸術で、人生と似ています。

生きて行く上でも私たちは人生の道を切り開いていく際に想像力が必要です。その道は今まで通った事がある道かも知れないし、初めて通る道かも知れません。

ジャズにおいても今まで皆が通った道が私にとっては初めてで、その道が楽しければ通る事も出来るし、全てはあなた次第で、想像力を使って何でも創作する事が出来ます。

もしあなたが何かを創りたい時、まずは細かい部分までイメージして、それからあなたの音楽の知識や技術を使って生きた音楽を創り上げて下さい。

知識、技術、イマジネーション、経験があればあるほどいい音楽が作れます。 自分の音の世界に生きて下さい。だから私はジャズが好きです。

日本人シンガーに向けたメッセージは、本当のジャズの理解、ピアノ、ヴォーカルテクニック、英会話、これらを一生懸命勉強して下さい。

素晴らしい歌というのは偶然にできるものではなくて、一歩一歩勉強していく事で良くなっていきます。より良くなった音は、聴衆に最高の音楽を届ける事ができ、リスナーが綺麗な音楽と感じる、それこそがあなたにとっての成功となるでしょう。

又音楽的技術が上がれば上がるほど、段階を越える毎に楽しくなっていきます。前向きな姿勢と、好奇心を持ってこの終わりなき旅を楽しんで下さい。

どうも有難うございました。

*このインタビューは、フィリップ・ストレンジさんに師事し、また演奏活動を長期に渡り重ねていらっしゃる児玉有里子さんに翻訳していただきました。有里子さん、ご協力どうも有難うございました。

ABOUTこの記事をかいた人

Yuriko Kodama

6歳よりピアノを始め、2003年よりジャズシンガーとして活動を開始。第31回浅草ジャズコンテストヴォーカル部門、第6回さいたま新都心ジャズヴォーカルコンテストで共にグランプリ獲得。2011年ファーストアルバム "Music of the Hours" をリリース。2015年活動拠点をアメリカ、ロサンゼルスに移し現地の数多くのミュージシャンと共演。

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