”ヴォーカリストと共演ミュージシャンと創るジャズのアート” ワークショップへのご参加有難うございました!

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 ”ヴォーカリストと共演ミュージシャンと創るジャズのアート”
ワークショップ

6/4 東京、6/5 浜松にて開催。無事に終了致しました!

改めまして、“ヴォーカリストと共演ミュージシャンと創るジャズのアート” ワークショップ”にご参加くださいましたみなさま、有難うございました!

講師の先生方とお集りいただいたみなさんのポジティブな取り組みやジャズへの想いが相乗効果を生み、とても素晴らしいワークショップになりました。

講師:
Phillip Strange (pf)
Jamie Ousley (b)
森川奈菜美 (vo)
児玉有里子(vo)

Dr. Phillip Strange

Lecture “The Art of Vocal Jazz” by Dr. Phillip Strange at Hermit Dolphin (Hamamatsu)

まずはフィリップさんの”よい歌手とは”という資料に基づいての座学からスタート。

一つ一つの項目について、過去の偉大なジャズミュージシャンのお話や
具体的な演奏の例、参考になる音源など、より丁寧な説明をしてくださいました。

Demonstration

Demonstration

続いて、講師陣によるスタンダード2曲のデモンストレーション。

先ほどのレクチャーの内容がただ頭で理解するだけではなく音楽的に体験され、実際に聴き手として心動かされることで、より深い理解へとつながります。

奈菜美さんが、曲の歌詞を大切に情感豊かに表現されていく様子は、まさに百聞は一見に如かずといった感じです。

資料の中にある一つ一つのテクニックをバランスよく用いて、とても美しく、繊細に、世界観を創っていかれます。

フィリップさんとジェイミーさんはその奈菜美さんの発するすべての音、口元に細心の注意を払い、見事なアンサンブルを聴かせてくださいました。

「私たちミュージシャンは、ヴォーカリストの演奏がいちばん美しく聞こえるようにサポートをしたいんです」というフィリップさんのお言葉そのままの素敵なアンサンブル。

 

最後は、参加者一人一人がフィリップさん、ジェイミーさんと演奏。

フィリップさんが一人一人の困りごとを瞬時に見つけ出し、
講師の先生方とともに優しくユーモア溢れる言葉で、温かなアドバイスをくださいました。

主に話題になったテーマ

  • 曲の説明、カウント、エンディングについて
  • ミュージシャンはどのような気持ちでシンガーと演奏をしているか
  • ステージでの緊張とどう向き合うか
  • 英語の発音をどのように芸術的な表現に用いるか
    Swingすることや、より音楽的な表現の可能性について
  • 癖になってしまっているビブラートやスクープなど
  • 意図的な表現としてのヴォイステクニックについて
  • 管楽器の奏者はどのように歌心を学ぶか
  • 原曲の歌詞やメロディを大切にしたインプロヴィゼーションについて

 

扱う内容が多少深いものになっても、堅苦しい雰囲気になったりすることなくすべてのレベルの方に楽しく学んでスキルアップしていただけるワークショップ。

それは、講師の先生方が次のステップに進むための具体的な練習方法を示してくださったり、温かな愛のある言葉や雰囲気でわかりやすく教えてくださったから。

優しく具体的なアドバイスをいただくと、”まずはあの方法でやってみよう!”と、やる気もアップしますね!

Hermit Dolphin - Hamamatsu

Hermit Dolphin – Hamamatsu

参加者のみなさんのご感想

 

Hさん
良い歌手とは?良い伴奏者の条件とは?資料もいただき丁寧でわかりやすい説明でした。一人一人歌った後のアドバイスは、とても温かく、どうすればそれぞれのボーカリストが今より1段階ステップアップできるか、具体的で一人一人に寄り添ったものでした。
Tさん
ユーモアがあって優しくて、愛のある素晴らしい演奏とお話。一音一音、一言一言が全て勉強になりましたよー。
一緒に来日された講師の皆さんも、常に私達に寄り添った的確な指導をしてくださって、もうなんだか贅沢でした(笑)
Nさん
児玉先生がちらっと教えてくださった、細く長く息を吐く呼吸法を実践しております。しっかりやると息が上がるくらい運動したように深い呼吸ができるので、とても肺の機能アップに良いようで、素晴らしいヒントを教えてくださったと感謝しております!
フィリップ先生の教えてくださった、子音を意識して発音すること、なるほど!と思いました。日本に住む日本人でも最近では随分発音のきれいなボーカリストが多いと思うのですが、それでも英語ネイティブが歌っているようにはなかなか聞かせられないし、スイングに必要なスピード感もなかなか出せない。このカギになるのは子音をしっかり発声する口の開け方や発声器官の使い方に違いない、と確信しました。

 

講師からのメッセージ

Phillip Strangeさんより

Jazz is an amazing creative art, and vocal jazz has the strongest human connection of all for most listeners. It is so much fun, and by becoming better at it, you will connect more easily with listeners.

The better your pitch, the more accurate your swing feel, the clearer your pronunciation, and the more variety of musical expression you can control, the more easily you will connect with your audience.

It is so much fun to control each element, and combine them to make a beautiful and emotional artistic experience.

I look forward to meeting each of again, and sharing the beauty of music together!

ジャズは驚くほどクリエイティブな芸術で、ヴォーカルジャズはほとんどのリスナーにとって、もっとも強力な人と人のつながりを持つものです。ジャズヴォーカルはとても楽しいものであり、上達することで、聞き手とつながることがより簡単に感じられるようになります。

ピッチが良くなればなるほど、スウィングのフィールがより正確になればなるほど、発音がクリアになればなるほど、そしてあなたがコントロールできる音楽的な表現が多様になればなるほど、あなたの歌を聴いてくれる方々とより簡単につながれるようになるのです。

それぞれの要素をコントロールしたり、それらを組み合わせて美しく情感のこもった芸術的な体験を作るのはとても面白いことです。

それぞれのシンガーの皆さんにまたお会いして、音楽の美しさを共有することを楽しみにしています!

 

Jamie Ousleyさんより

I really appreciated the opportunity to work with the Japanese vocalists in Japan.

I was very impressed by their seriousness and desire to improve. I’m honored that Japanese musicians embrace and love American jazz music.

Learning about each other’s cultures through music is very exciting to me. I look forward to visiting the jazz community in Japan again!

日本のヴォーカリストのみなさんと学ぶ機会を得られたこと、本当に感謝しています。

みなさんの真剣さや、上達したいという気持ちにとても感銘を受けました。日本のミュージシャンがアメリカのジャズを受け入れ愛してくださることを光栄に思います。

音楽を通じてそれぞれの文化のことを学ぶのは、私にとってとても興味深いことです。日本のジャズコミュニティーのみなさんのもとを再び訪れることを楽しみにしています。

 

 

JVAJスタッフより

 

素晴らしい歌をお聴かせくださった素敵なシンガーの皆さんとのご縁に、感謝いたします。
みなさんのご活躍を心から応援しています。

講師の先生方、場所を提供してくださった国立音楽院様、ハァーミットドルフィン様、有難うございました。

“音楽は楽しむもの、そして、心から楽しめる自分であるためにもっと技術を磨きたい!”

そんなみなさんをサポートできるようなワークショップを、今後も企画・運営して参ります。