Pass the Baton! 015は東京より
マリー アラキーさんのインタビューをお届けいたします!
プロフィール
MAREE ARAKY
マリー アラキー / Maree Araky
厚みのある声に繊細さとダイナミックさを兼ね揃えた類稀なソウルヴォイスをもつ。
東京生まれ、新潟県長岡市で育つ。 幼少の頃R&Bミュージックに多大な影響を受け、歌にダンスに興味を持つ。 上京後、ボーカリストとして活動する傍らレコーディングやラジオ番組にも参加。
2004年横浜7divasとしてキングレコードからCDリリース。
2005年日比谷公会堂にてジャズボーカリスト新人賞受賞。
2009年12月にはオリジナル楽曲3曲からなる待望のCD「A change of my life」をリリース。
現在横浜、都内ジャズ系ライブハウスを中心にライブ活動し、作詞、作曲にも勢力的に取り組んでいる。 最近では全国で様々なコラボレーションを展開してる。
2014年4月発売のMISIA最新アルバムにギラ・ジルカと共作で楽曲提供。
2015年から横浜ジャム音楽学院にて発声法、歌唱法などのボーカルレッスンの講師として後進を指導している。
2017年8/30にファースト.アルバム『SOUL BUTTERFLY』をリリース。
ディスコグラフィ
A Change Of My Life (2009) /
SOUL BUTTERFLY (2017) / Fair Play Records
(画像をクリックしていただくとAmazon.co.jpストアをご覧いただけます)
マリー アラキー (MAREE ARAKY) インタビュー
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JAZZを歌い始めたきっかけは何ですか?
幼い頃 SOULを聴いて曲に合わせて踊ったりしてました。なぜか胸が熱くなったり涙が出たり強く感銘を受けたことを思い出します。
高校生の頃も相変わらずSOULが好きでしたが、10歳離れている音楽好きの姉の部屋からJAZZが流れてきて、、、あ!何だろう!って感じ。
私の部屋からはSOUL 姉の部屋からJAZZでミックスで聴いていたのを思い出します。
大人になりBillie Holidayの[God bless the child]で鳥肌が立ちSarah Vaughahの[Fly me to the moon] で自由を感じ Ella Fitzgeraldの[How high the moon]のスキャットは何回も聴いて練習して今でも大切な教材として、そして日々の生活に彼女たちの歌声には沢山学ばせてもらってます。
ニューヨークに行った時、秋吉敏子さん率いるビックバンドの演奏を聴きジャズと日本古来の和楽を融合したサウンドに感動しそれからはインストゥルメンタルのCDも聴くことが多くなりましたね。
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ジャズを歌うことのどんなところが好きですか?
理論とか譜面とかじゃない、感覚をいつも裏切ることなく感じさせてくれる。歳を重ねる度に今までとは違う景色も見せてくれる。
今を感じて自由に表現できることがジャズを歌っていて一番好きなところです。
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自分の歌の良さはどんなところだと思いますか?
未だ自分の良さをわからないところが私の良さなのかもしれないです。(笑)
自分の歌声に時々に落ち込んだりするけど、きっとずっと歌を追いかけ探求したりドキドキしたりしてチャレンジし、やり続けていく!ところですかね。
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健康管理のために日頃どのようなことに気をつけていますか?
LIVEの時に感じたままの音を表現したいので、特に発声には気をつけてます。体を使って響かせながら歌う!そのためには体力が必要になりますので時間がある時はウォーキングやジムに行ったりします。
でもやはりストレスが一番大敵なので、好きな仲間と映画を観たり、LIVEに行ったり、食事をしてお酒を呑んだりしながら楽しく過ごしたりすることが一番リラックスして健康に良いのかもしれませんね。
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もっとも尊敬するアーティストは?
SOULヴォーカルではStevie Wonderや Michael Jackson
JAZZヴォーカルではBillie Holiday、Sarah Vaughah、Ella Fitzgerald に影響を受けました。
最近ではLalah Hathawy、Dirty loops、Esperanza
お気に入りのインストゥルメンタルの作品を紹介致します。
1)SONNY ROLLINS [Saxophone colossus]
2)MILES DAVIS [Kind of blue]
3)McCOY TYNER [Song of new world]
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CDを創ることになったきっかけは?
2009年オリジナル楽曲3曲からなるCD「A change of my life」をリリースしてからかなりの月日が経ちどうしたらいいのか悩んでいた時、4年前からになると思いますが、ギターの竹中俊二さんとピアノの秋田慎治さんとのトリオをスタートし彼らからinspireされ、何曲か曲を作り始めました。
そして今回カヴァー曲を入れずに私のワガママで全曲オリジナルでの制作を考えました。前作同様シンガーであり作詞家である矢幅歩君に相談をして彼が今回のアルバムの総指揮をしてくれることになりました。
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メンバーの皆さんのご紹介をお願いします!
今回総指揮を取ってくれたシンガー、作詞家の矢幅歩君は前作の指揮も取ってくれました。今回英詞も一曲お願いしコーラス、duetにも参加してくれてます。彼がいなければ実現しなかったプロジェクトでした。
ギラ・ジルカさんは今回4曲作詞をお願いしました。彼女に憧れ彼女の描く歌詞は創造力豊かな世界で今回のアルバムは絶対彼女にお願いしたい!と思い願いが叶った作品になりました。光栄なことにコーラスにも参加していただきました。
ギターの竹中俊二さんにはサウンドプロデュースをお願いしアレンジ、ギター演奏、作曲に参加してもらいました。信頼しているアーチストです。
ピアノは秋田慎治さん。彼のピアノ演奏がとても大好きでいつもワクワクさせてもらってました。アレンジもお願いし、このアルバムに絶対必要な人!って思ってお願いしました。
ベースはSOKUSAIさん。前からLIVEでのお仕事をお願いすることが多く今作品[SOUL BUTTERFLY]に彼の最高に輝くベースでオリジナルの世界を表現して欲しい!と思いお願いしました。
出来上がったCDを聴いて、素晴らしい!最高!って感激しました。
ドラムは加納樹麻さん。ギラさんが絶大な信頼を寄せてるドラマー。レコーディングの時、彼の演奏に胸がドキドキしたことを覚えてます。そして作品に対して真剣に向きあってくれた姿は今も忘れません。演奏も、人柄も最高に素晴らしい人!
そしてレーベルであるフェアープレイレコーズの勝二さん、渡辺音楽出版の渡部さん、エンニジアのニラジさん、皆さんの力添えに心から感謝しております。
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新譜、SOUL BUTTERFLYの作品コンセプトは?
洋楽に憧れ沢山聴いてそして歌い、そしてこれからも探求していきたいと思ってます。でも日本で育ち文化に触れてきて繊細で奥深い日本語の素晴らしいを深く感じています。
英語はあまり慣れてないのでもっと学びたいと思ってますが、英語の素晴らしさと日本語の素晴らしさを融合してオリジナル曲を進めたい!という気持ちで創りました。
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アーティストとして将来の目標や今後の抱負は?
CD制作 、作曲、作詞を勢力的にやっていきたいですね。
大人になってから始めたピアノもちゃんと学びたいし、いろんな国でいろんなミュージシャンと出会い演奏したり曲作りをしたいです。
洋楽の素晴らしさと邦楽を融合させて、いつか母国語の日本語を歌う時、R&B、SOUL 、JAZZの世界で感じるgrooveや自由なスタイルと日本の繊細な歌詞をミックスして独自のスタイルで歌える歌手になりたいと思ってます。
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最後に、ジャズファンのみなさん、他のシンガー・ボーカリストのみなさん、またはJVAJの活動へのメッセージをお願いします。
今回 リスペクトするシンガー斉田佳子さんからバトンを渡して頂きJVAJに参加させて頂いたことでミュージシャンとの繋がり、音楽の深さ、そしてJAZZの素晴らしさを改めて感じています。
私自身、昔からSOULやR&Bを沢山聴いてきましたが、縁がありましてJAZZに出会い深くinspireされた1人です。そして自由と永遠を教えてくれました。ジャンル問わず音楽が皆さんの心を豊かにしてくれることを心からお祈りいたします。
最後までお付き合いしてくださいましてありがとうございました。