ジェイ・クレイトン (Jay Clayton) : INTERVIEW


第3回は、ニューヨークより、ジェイ・クレイトンさんのインタビューをお届けします。


– 正直でありたい。音楽と繋がっていたい。そして、本当に、リスナーの心を動かしたいと思っています。 – 

Jay Clayton – バイオグラフィー

Jay Clayton

Jay Clayton

ジェイ・クレイトンは国際的に認められているヴォーカリスト、作曲家、エデュケーターで、その仕事はジャズとニューミュージックに及び、際立っている。ジェイはパフォーマーとしてだけでなく指導者としても、世界的な注目を集めている。

クレジットされている40作以上のレコーディングとともに、ムハル・リチャード・エイブラムス、スティーヴ・ライヒ、カーク・ヌロック、ジュリアン・プリースター、ジェリー・グラネリ、ジェーン・アイラ・ブルーム、ゲイリー・バーツ、ジャック・ウィルキンス、 ジョージ・ケーブルズ、フレッド・ハーシュ、ゲイリー・トーマス、タップダンサーのブレンダ・バファリーノ、仲間のヴォーカリストたちである、ジーン・リー、ノーマ・ウィンストン、ウルシュラ・ズディアック、ボビー・マクフェリンといった素晴らしいアーティストたちと一緒に出演を重ねてきた。

 

インタビュー

  • ジェイさんこんにちは!
    昨年の11月のL.A.訪問について、どんなお気持ちでしたか?
    (2015.11月、LA College of Musicにてキャシー・シーガル・ガルシア企画で開催されたジェイ・クレイトンとの共同ワークショップについて)

 

とても素晴らしい経験でした。オーガナイズしてくれたキャシーにお礼を言います。

何年もの間知っていたけれど一度も一緒に仕事をしたことがなかったリアノンと一緒に歌えたのもとても良かったです。そして、すべての年代のシンガーたちと歌えたことも。

コンサートも、とても素晴らしかった!ハリウッドヒルズのとても美しい家で行われたの。私たちのまえに2つのグループ、一つは”Alternative”というバイオリニストとシンガーの、もう一つはキャシーのインプロヴィゼーショングループ”Fish to Birds”がパーフェクトなオープニングアクトをしてくれました。

リアノンと私はコンサートでとても面白い組み合わせでした。同じような歴史の大部分を共有して来ていて・・・二人とも即興をするし、60年代にニューヨークに住んでいました、ボビー・マクフェリンと何年もの間歌ってきたし、二人とも指導者でありパフォーマーなんですよ。

 

  • 日本に行って歌ったことはありますか?もしそうでしたら来日のきっかけはどういったことだったのですか?日本の、または日本で歌うことのどんなところが好きですか?

 

日本にはたった5日間だけですが行ったことがあります。文化を本当に楽しむには短すぎたけれど、また行きたいと思ったことは覚えています。

私はニューミュージックの作曲家、スティーヴ・ライヒとのツアーで歌いました。自分の音楽や指導のために日本にまた行きたいとずっと思っています。

 

  • ジェイさんの最もお気に入りのミュージシャンをご紹介してください。

 

そうね、私は1963年にニューヨークに引っ越して、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、チャーリー・ミンガス、セロニアス・モンク、エリック・ドルフィー、名前をあげたらきりがないけれど、たくさんのメンターたちの演奏を聴くことができたのはとてもラッキーでした。

これが私の受けたジャズ教育で、これらのミュージシャンにすっかり影響を受けましたね。

 

  • ジャズを歌うことの一番の楽しみは何ですか?また、ご自分のスタイルのよいところはどんなところですか?

 

メッセージを歌うことが大好きなだけでなく、インプロヴィゼーションすることも大好きです。
自分の良いところね・・・、自分でいうことじゃないわね!

 

  • ジャズボーカリストとして最も大切にしていることはどのようなことですか?

 

正直でありたいです。音楽と繋がっていたい。そして、本当に、リスナーの心を動かしたいと思っています。

 

  • レコーディングについてはいかがですか?CD製作、作品作りのご経験をシェアしていただけますか?その中で何がもっともよい経験でしたか?

 

最初の頃、私はレコーディングが好きではありませんでした。いつも、ライブパフォーマンスの方がいい演奏ができていると思っていました。でも、後になってレコーディングは価値のあることだと気づきました。

本当に心の深いところにいかなくてはならないと思います、そうすると、”あなた自身”が記録になるのです。

私はたくさんのレコーディングをし続けています。私のCDについて話すと、共同して行うという側面が大好きです。たくさんの異なるアーティストとこれらのプロジェクトで一緒に仕事をしてきました。

私はいつもシンガー達に録音をすることを勧めます。なぜなら、聴き返すと、そこにはとてもたくさんの学ぶことがあるからです。

 

  • 指導者として最も大切にしていることは?

 

先生としては、私は変化を促したり育てる役目をして、そしてシンガー達が自分のことをするモチベーションを高められるようにしたいと願っています。

シンガー達がそれぞれ個人の道のりにおいて次に何に取り組むべきか理解するのを助けるのが好きです。

 

  • ジェイさんのテキスト、Sing Your Storyからとてもたくさんのことを学び助けられてきました。ジャズシンガー・ヴォーカリストは、基本の理論、ヴォイステクニーク、インプロヴィゼーション、バンドリーダーになること、ビジネス力など、求められることの多いパートだと思いますが、これから成長していくシンガー達にアドバイスをお願いいたします。

ジャズヴォーカリストのための実践的な手引き シングユアストーリー 2CD付

例えば、まとまった数の曲に取り組んで次のことをする前にそれを本当によく学ぶなど、いつも、取り組むプロジェクトを持っているとよいでしょう。

頻繁にパフォーマンスをするのもよいでしょう。

練習時間に取り組んでいる宿題があると思うけれど、本当の学びは、パフォーマンスの時間にあるのです。

ジャズの生演奏を聴きによく出かけることを強くお勧めします。

 

  • プラクティスシリーズのCDの効果的な練習方法を教えてください。ヴァンプを歌うときにどんなことを意識すると良いでしょうか?

Jamey Aebersold Jazz
(こちらのサイトから米国版のプラクティスシリーズのCD購入することができます。#1にはウォームアップなどのエクササイズ、#2には様々なスタイル・モードのコードの伴奏が入っておりスキャットの練習に最適です。また日本語版に関しては、上記のシング・ユア・ストーリーの付属CDにもヴァンプの練習のできるトラックが入っています。)

一番重要なことは、たとえ短時間であったとしても、頻繁にCDを使って歌うこと。

曲が入っているCDは、ただスキャットするためだけではなく、その曲のメッセージを理解してもらえるよう誰かに話しかけているかのように、何回も何回も歌うことを意図して作られています。

スキャットのCDは異なるスタイルとモードを歌いますが、ほとんどのヴァンプは2コードでできていて、易しく、楽しく練習でき得ると思います。

あのCDで練習をしたら、本当にあなたの歌い方に大きな違いが生まれますよ。

 

  • どのように自分自身をクリエイティブに保ち、周りの人々に与えることを継続しているのか、教えて下さい。

 

主には、自分の芸術を磨き続けることですね。私の場合、教えているときは、私自身、自分の世界を広げるように努めています。

目の前の音楽にわくわくすることや、それを自分より経験の少ないシンガー達と分かち合うことが好きです。

パフォーマンスについては、するたびに経験を積むことができると理解しています。今この瞬間により自分を捧げることで強くなれ、経験は自分をより自由にしてくれるのに役立ちます。

 

  • 最後に、ジャズを愛するいちばんの理由を教えてくださいますか?日本のシンガーたちに何かメッセージをいだだけないでしょうか?もし生徒さんの中からジェイさんを訪れたいという人が出てきたら、歓迎していただけますか?その他にも何かコメントがあればお願いします。

 

私がジャズの何を愛しているかに関しては・・・とても個人的だけど、出会いね・・・もしあなたが喜んで力を注ぎやり続けていれば、ジャズは自分を自分らしくいさせてくれます。

みんながとても違う楽器であり、ヴォーカリストであるということも大好きです。

ジャズはあなたが人間として成長することや人生の意味を理解するのを助けてくれます。あなたが歌っているとき、時が止まり、私たちはみんな一つの場所、音楽の体験がベストな場所にいるの・・・。

日本へのメッセージ?

準備しておいてね、私、行きますから!

私はニューヨークでたくさんの日本人シンガーと勉強しているし、それを日本でやったら素晴らしいと思います。音楽を愛するシンガーたちがたくさんいることも知っています。やり続けてね!

もちろんここに来てもらうのも歓迎します。前もってEメールで教えてくださいね。

ここでどんな役割が果たせるかわからないけれど、私に興味をもってくれてありがとう。

感謝します。

 

 

  • もしよろしければキャシーさんとジェイさんのご関係について少し教えてください。

キャシーのことは何年も前から知っています。彼女はジャズコミュニティーへの大きな貢献者です。人生と音楽において、キャシーのことをソウル・シスターだといつも思って来ました。

何年もかけて培ってきた私たちの関係を大事に思っています・・・なんて特別なことでしょう!

 

ご協力どうも有難うございました!!

*このインタビューは、私たちからのお願いを受けてキャシー・シーガル・ガルシアさんが行ってくださいました。キャシーさん、有難うございました。